軸組構法

軸組構法(在来工法)真壁造 構造
和風構造(真壁造)🔍

在来工法による木造とも呼ばれているもので、正角材の柱を基本として、土台、はり、けたなどで構成する架構式構造で、地震、台風に対して筋かい壁や構造用合板等を釘打ちした面材耐力壁を用いて抵抗させます。

この軸組構造には、壁を柱の間に捉え、柱をあらわしにする真壁造(和風)と、柱を壁の中に包み込んでしまう大壁造(洋風)とがあります。

真壁造

真壁造の壁の構造

真壁造は、柱を差し通したぬき(地ぬき、胴ぬき、内法ぬき、天井ぬき)に竹小舞をかいて、これに土壁を塗る。

窓は鴨居、敷居を直接柱に取付け、内部には長押しを鴨居の上に取付ける。

このように、構造材がそのまま仕上材となるので、その接合部には、補助的にしか金部を用いず、ほとんどの場合、接合部(継手、仕口)は男気と女木によって組み合わせます。

大壁造

大壁造の壁の構造

大壁造は、柱と柱の間に間柱を捉え、壁下地とし、窓には、窓まぐさ、窓台を入れ、これに窓枠を取付ける。

大壁造は、骨組が壁の中に包まれてしまうために、太い筋かい、金物による緊結が自由なので、耐力的に強くできるが、一たん、壁の中に水が入ると出にくいので、中がむれて、シロアリや腐朽菌に侵され易い。